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特性
果色は鮮赤色で特徴的な光沢があり、裂果が少なく、平均果重15～20g位によくそろいます。
低段花房はシングル性が強いですが、中段以降は複花房も発生します。
食味は酸味と甘さのバランスが良く、従来のミニトマトとは一味違った美味しさがあります。
果肉がしっかりしているため食べ応えのあるプレミアムなミニトマトです。
果実品質や栽培の容易さから家庭菜園や直売所向けの栽培にも好適です。
斑点病、葉かび病(Cf-9)耐病性を有し、ToMV、半身萎凋病、サツマイモネコブセンチュウに対して安定した複合耐病虫性を示します。

栽培要点
育苗
育苗は全期間を通じて、温度・水分を極端に抑えすぎず、光線を充分に当てて育てます。
特に育苗後半の極端な水切りや低温管理は、低段果房の品質低下につながるので注意します。

定植
定植適期を逃さないように早めの圃場準備を心掛けます。
草勢は、ややおとなしめですが、過剰な元肥施用による草勢過多は果形の乱れにつながります。
施肥量は従来品種より少なめにしますが、極端な老化苗での定植は避けます。
定植本数は1800～2000本/10a程度としますが、抑制作型等の果実肥大期に強光線が当たるような場合には、やや密植することにより果実への直射光線を遮り、品質向上を目指します。

灌水
水分の要求量が多く、コンスタントな灌水が適する品種です。
曇雨天時の早期に生長点付近に葉露が確認できることを目安に灌水量を増やします。
特に高温・乾燥時には小葉になりやすいため、ベット内だけでなく通路にも十分な灌水をおこないます。
特別な水切りは必要なく、コンスタントな灌水を心掛け、乾湿の差をつけすぎないようにすることが裂果防止にもつながります。

追肥
第3花房開花以降、4～5花開花した花房の付け根の主茎の太さが鉛筆の1～1.5本分の太さに収まるように予想をたて、それより細くなりそうな場合は追肥を行います。
1回あたりの追肥量は液肥の場合、10a当たり窒素成分1kg以下とし、それ以上の急激な追肥は控えます。

摘心
最終ホルモン処理の10日前が摘心のタイミングですが、その時点で草勢が強すぎる場合は摘心を遅らせます。
また摘心以降は追肥をおこなわず灌水のみ継続します。
摘心後、上部に発生した側枝は半放任の状態にすることで、終盤の果実の裂果対策とします。

その他
果焼けは少ない品種ですが、極端な高温や乾燥は、果形の乱れや草勢低下による軟果を招くので、灌水(ベット内・通路)を十分におこない葉の充実を図るとともに、遮光資材等も活用します。
斑点病に耐病性を示しますが、菌密度の増加は病気の発生原因になるため、適時防除をおこないます。
また、トマト黄化葉巻病(TYLCV)、トマト黄化えそ病(TSWV)の耐病性・抵抗性はありませんので、媒介昆虫の防除を行います。
土壌病害が心配な圃場では接木栽培を行います。
台木は、乾きやすい圃場や長期どりを狙う場合は「強健」・「スーパー良緑」・「助人」が地下水位が高く、草勢がつきやすい圃場では「根くらべ」が親和性も良く、適してます。

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